まもなくスタート! 新企画連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」

まもなくスタート!
新企画連載
希望の明日へ
―個別具体の中のリアルな真実―

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まもなくスタート! 新企画連載
「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」
(PDF:422KB、A4用紙5枚分)

沈む夕日と青空

 本年2023年2月6日以来、9月19日までの7ヵ月半にわたって、里山研究庵Nomadホームページに連載した「要諦再読」(全31回)では、いわば資本主義超克の“生命系の未来社会論”について、さまざまな角度から縷々、述べてきたところです。
 その全体像を概括するならば、末尾に掲げる“概括とそのエッセンス”に尽きると言ってもいいのではないでしょうか。

 この“概括とそのエッセンス”を念頭に、もう一度「要諦再読」(全31回)を吟味しつつ、21世紀“生命系の未来社会論”の真髄をしっかりつかみ取り、次へとつなげていきたいものです。
 混迷と閉塞の時代、希望の明日へ向かって、多くの方々との共通認識、そして共通の課題意識の上に立って、議論が進むことを切に願っています。

 まもなく11月初旬から当ホームページで、新企画「希望の明日へ ―個別具体の中のリアルな真実―」の連載をスタートします。
 折しも「食料・農業・農村基本法」の改正案が取り沙汰されている今、わが国歴代政権の改革、なかんずく「農業」、「農山漁村」をめぐる政策が、如何に行き当たりばったりのその場凌ぎで、理念なきいい加減なものであるかに、今更のように唖然とさせられます。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―エピローグ―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―エピローグ―

・夜明けの歌
・連載「要諦再読」
(全31回)の終了にあたって
・≪目次一覧≫
――連載「要諦再読」(全31回)

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要諦再読 ―エピローグ―
“夜明けの歌”
“連載「要諦再読」の終了にあたって”
“≪目次一覧≫”
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プレアデス星団・すばる

  夜明けの歌

生あらばいつの日か
長い長い夜であった
星の見にくい夜ばかりであった、と
言い交わしうる日もあろうか・・・

  1945年1月29日、友への手紙にこう綴ったわだつみの若き学徒松原成信(近江八幡市出身)は、
  一縷の望みを胸に灯しつつ、同年8月1日北京にて人知れず戦病死した。享年23歳。
  あまりにも短い生涯であった。

戦後さまざまな苦難の曲折を経ながらも
それでもなお国民が追求してやまなかったもの
それは、戦争の惨禍から学び獲得した
「平和主義」、「基本的人権(生存権を含む)の尊重」、「主権在民」の
三原則に貫かれた
世界に誇る
日本国憲法の理念を遵守する精神ではなかったのか。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その29―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その29 ―

連載「要諦再読」の概括にかえて ②
夜明けを告げる伝統と革新の「東アジア世界」

――今やわが国のみならず、東アジアの民衆にとって
  自己の主体性の確立は、避けては通れない共通の急務――

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要諦再読 ―その29―
連載「要諦再読」の概括にかえて ②
“夜明けを告げる伝統と革新の「東アジア世界」”
(PDF:741KB、A4用紙15枚分)

さそり座 星雲・星団

現代中国の女性作家・梁鴻(リアン・ホン)の作品が投げかけるもの
 いま世界は、AI(人工知能)技術の世界的な開発競争に火がついた。
 世界中の巨大企業が自動運転や人型ロボットの開発、ビッグデータの活用などの先陣争いにしのぎを削り、いっそうの人減らし(合理化)の手段としてAIの応用に必死である。軍事産業は、無人戦闘機や無人戦車などの殺人兵器の開発に余念がない。

 今日、人口13億9000万人(2017年現在)を擁する巨大中国は、改革開放後のわずか40年で大変貌を遂げた。
 就業者構造から見れば、2017年の第一次、第二次、第三次産業部門の就業者の比重は、27.0%、28.1%、44.9%である。国有部門就業者は1億人超、私営企業(従業員8人以上)1億7999万人、個人企業(従業員7人まで)1億2862万人である。小営業部門である私営企業と個人企業の就業者は合計3億861万人、これに農民を加えれば、就業者の約65%が小営業部門で働いていることになる。
 栄華の陰で、農民工(長期出稼ぎ農民)総数2億8700万人(うち外地農民工1億7000万人)の群れが蠢(うごめ)いている。※1

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その28―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その28 ―

連載「要諦再読」の概括にかえて ①
高次自然社会への道

19世紀未来社会論のアウフヘーベン
止揚・熟成・・・そして根源からの大転換

 「菜園家族」基調のCFP複合社会を経て
 人間復活の高次自然社会へ

世界に誇る日本国憲法具現化の究極の道

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要諦再読 ―その28―
連載「要諦再読」の概括にかえて ①
“高次自然社会への道”
(PDF:665KB、A4用紙17枚分)

大地と星空

1 CFP複合社会から自然循環型共生社会(FP複合社会)を経て高次自然社会へ

CFP複合社会の展開過程とその特質
 この世界に、そしてこの宇宙に存在するすべては、絶えず変化の過程にある。それはむしろ、変化、すなわち運動そのものが存在である、と言ってもいいのかもしれない。

 21世紀未来社会形成の初期段階で、決定的に重要な役割を担う「菜園家族」基調のCFP複合社会も、決してその例外ではない。
 ここでは、CFP複合社会の展開過程を、まず、C、F、P3つのセクター間の相互作用に注目しながら見ていきたい。そして、その側面から、人間の労働とは一体何なのかを問いつつ、その未来のあるべき姿についても同時に考えることにする。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その27―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その27 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <11>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

「菜園家族的平和主義」の構築 ③
―いのちの思想を現実の世界へ―

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要諦再読 ―その27―
“「菜園家族的平和主義」の構築 ③”
(PDF:646KB、A4用紙11枚分)

緑色の鳩

日米軍事同盟のもと
いつまでもアメリカの権力に追従し
東アジアの民衆に背を向け
この地域世界に
撹乱をもたらしている場合ではないのである。
 今こそ
 自らの「菜園家族的平和主義」の理念を高く掲げ
 この道の選択を
 いよいよ決断する時に来ているのではないか。

4 東アジア世界を視座に未来へ

あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える ―朝鮮半島情勢をめぐって
 これまで超大国アメリカをはじめ、日本など先進資本主義諸国は、きまって仲間同士徒党を組み、「テロとの戦い」とか「核不拡散」とかを口実に、特定の国を仮想敵国に仕立て、対立と敵愾心を煽ってきた。
 なかんずく極東においては、長きにわたって、米韓合同軍事演習が大々的に展開されてきた。と同時に、アメリカとそれに追従する日本の権力的為政者は、口を揃えて武力威嚇の本音とその本質を眩(くら)ます欺瞞の常套句「抑止力」とか「対話と圧力」などと呪文のように繰り返し、自らは日米軍事同盟のもと、日本国憲法第九条をかなぐり捨て、軍事力を際限なく強化していく。日米合同軍事訓練を強行し、果てには「自衛のため」だと、敵基地先制攻撃をも辞さないと威嚇する。

 緊張を高めてきたのは、果たして北朝鮮の側だけなのか。あるいは、中国側だけなのか。
 わが国における情報は、あまりにも一方的で、片寄りすぎているのではないか。
 軍部主導の大本営発表を鵜呑みに、国民こぞって大戦へとのめり込んでいったかつての記憶が、今鮮やかに甦ってくる。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その26―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その26 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <10>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

「菜園家族的平和主義」の構築 ②
―いのちの思想を現実の世界へ―

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要諦再読 ―その26―
“「菜園家族的平和主義」の構築 ②”
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緑色の鹿

 戦後78年目の夏、思いあらたに

どんな理由があろうとも
決して戦争には組しない。
これが
あまりにも凄惨な犠牲の末に
やっと辿り着いた
結論であり
未来への希望の光ではなかったのか。

3 非同盟・中立の自然循環型共生の暮らしと平和の国づくり

 嘆かわしいことに、今日の世界で起きている事態は、巨額の軍事費を費やし、最新の科学技術の粋を凝らしてつくり上げた、政・官・財・軍・学の巨大な国家的暴力機構から繰り出す超大国の恐るべき軍事力と、それにひきかえ、自己のいのちと他者のいのちを犠牲にすることによってしか、理不尽な抑圧と収奪に対する怒りを表し、解決する術を見出すことができないところにまで追い詰められた「弱者の暴力」との連鎖なのである。

 かつてガンジーが、インドの多くの民衆とともに「弱者」の側から示した精神の高みからすれば、大国の圧倒的に強大な軍事力、すなわち暴力によって「弱者の暴力」を制圧、殲滅し、暴力の連鎖をとどめようとすることが、いかに愚かで恥ずべきことなのかをまず自覚すべきである。

 今日における集団的自衛権の行使とは、わが国がまさにこの「弱者」と「強者」の暴力の連鎖の一方の側に加わり、世界の圧倒的多数を占める「弱者」を敵に回し、利害や権益を共有する超大国、そして諸大国とともに、「自衛」と称して「強者の暴力」に加担するということなのではないのか。これでは暴力の連鎖をとどめるどころか、ますます拡大させていく。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その25―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その25 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <9>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

「菜園家族的平和主義」の構築 ①
―いのちの思想を現実の世界へ―

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要諦再読 ―その25―
“「菜園家族的平和主義」の構築 ①”
(PDF:595KB、A4用紙9枚分)

アザラシ

人は誰しも
決して避けることのできない
死という宿命を背負いながらも
懸命に生きている。
 そもそも人間とは
 不憫としか言いようのない
 不確かな存在ではなかったのか。
だからこそなおのこと
 人は
 同じ悲哀を共有する同胞(きょうだい)として
 せめても他者に
 とことん寛容でありたいと
 願うのである。

今や常態化した
権力者による
「マッチポンプ」式の卑劣な応酬。
 だが、これだけは決して忘れてはならない
 戦争とは、結局、どんな理由があろうとも
 民衆同士に殺し合いを強いる
 国家権力による
 極悪非道の最大の犯罪そのものなのだ。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その24―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その24 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <8>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

「菜園家族」を土台に築く
近代超克の円熟した先進福祉大国 ②

―高次の新たな社会保障制度を探る―

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要諦再読 ―その24―
“「菜園家族」を土台に築く
近代超克の円熟した先進福祉大国 ②”
(PDF:612KB、A4用紙12枚分)

ピンクと赤の花と小鳥

4 近代超克の円熟した先進福祉大国への可能性

 社会保障の財源としての税については、これまた社会のあり方やその性格が変われば、当然のことながら変化していく。
 税は「富の再分配」の装置でもある。支配的な「富の財源」が土地であれば地租が、そして資本主義工業社会であれば、第一次産業や企業での生産労働、そして企業の営業活動が「富の源泉」となり、所得税、法人税が税収の主要部分を占める。そして消費が社会の全面に現れてくると、消費税が注目されてくる。さらに「ストック」が顕在化してくると、環境ないしは自然という究極の「富の源泉」に目が向けられてくる。固定資産税や環境税である。

 このように考えてくると、「菜園家族」が社会の土台を成す自然循環型共生社会(じねん社会としてのFP複合社会)を指向するその前段にあたる「菜園家族」基調のCFP複合社会においては、税制のあり方は、この社会の客観的性格とめざすべき理念に基づいて、「干からびた細胞」同然の賃金労働者を基盤に成り立つ資本主義社会とは、根本的に違ってくるのは当然であろう。
 CFP複合社会の資本主義セクターC内の企業への合理的かつ適切な課税、企業の莫大な内部留保への課税強化、株式・金融取引への大幅な累進課税等々によって、財源は飛躍的に強化・改善されていくであろう。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その23―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その23 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <7>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

「菜園家族」を土台に築く
近代超克の円熟した先進福祉大国 ①

―高次の新たな社会保障制度を探る―

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要諦再読 ―その23―
“「菜園家族」を土台に築く
近代超克の円熟した先進福祉大国 ①”
(PDF:548KB、A4用紙9枚分)

花々(黄・黄緑・オレンジ)とチョウチョ

  なぐさめ励まし
  支え合い生きる
  花々の
  大地に根ざした
  おおらかな世界

 本来、社会保障制度は社会的弱者に対してこそ、しっかりとした支えになるべきであるのに、わが国の現状はそうはなっていない。その実態は、あまりにも無慈悲で冷酷である。
 しかも現行の制度は、不完全な上に、なぜか財政破綻に陥っている。安心して生涯を全うできないのではないかという将来不安や不満が、常に国民の中に渦巻いている。
 そもそも社会保障制度とは原理的に一体何であり、どうあるべきなのか。そもそも論から考えるためにも、大切なことなので、まずこのことをおさえることからはじめたい。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その22―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その22 ―

生命系の未来社会論具現化の道 <6>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―

世界的複合危機の時代を生きる ②
―避けては通れない社会システムの根源的大転換―

――CO排出量削減の営為が即、
  古い社会(資本主義)自体の胎内で
  次代の新しい芽(「菜園家族」)の創出・育成へと
  自動的に連動する
  CSSK社会メカニズムの提起――

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要諦再読 ―その22―
“世界的複合危機の時代を生きる ②”
(PDF:668KB、A4用紙13枚分)

黒地にピンクとグレーの花・うぐいす色の葉

5 CSSK特定財源による彩り豊かな国土と民衆の生活世界の再生

CSSK特定財源による人間本位の新たなる公共的事業と地域再生
 道路やハコモノなどといわれてきた従来型の大型公共事業への財政支出では、工事執行の限られた期間だけにしか雇用を生み出すことができない。工事が終了すれば、基本的には道路やダムやトンネルなどといった大型建造物は公共財として残るものの、雇用は即、喪失してしまう。
 したがって、国・地方自治体や企業は、新たな需要を求め、また、失われた雇用を維持確保するためにも、さらなる大型公共事業を、現実の社会的必要性を度外視してでも、繰り返し続けなければならないという悪循環に陥る。
 当初はそれなりに時代の要請に応えて行われてきたかつての大型公共事業が、莫大な財政赤字を累積し、国民からしばしば「ムダ」と汚職の温床と批判され、次第に精彩を失っていったのは、こうした事情による。

 このような従来型の大型公共事業に対して、「要諦再読―その21―」で触れたCSSK特定財源による、CO排出量削減と「菜園家族」創出・育成のために恒常的に投資される新しいタイプの「公共的事業」であれば、事情は一変する。

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