長編連載「いのち輝く共生の大地―私たちがめざす未来社会―」プロローグ(その2)

長編連載
いのち輝く共生の大地
―私たちがめざす未来社会―

プロローグ (その2)
 ―身近な過去を振り返り、はるか彼方の「未来」を考える―

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長編連載「いのち輝く共生の大地」
プロローグ(その2)
(PDF:593KB、A4用紙10枚分)

星空と木

迷走する新型コロナウイルス対策
 「わずか1ヵ月半で流行をほぼ収束できた。日本モデルの力を示した」。新型コロナウイルスの緊急事態宣言を全国で解除した2020年5月25日、安倍晋三首相(当時)は、こう言い放って胸を張った。その後、根拠のない楽観ムードはいっそう強まる一方であった。

 同年6月24日、西村康稔経済再生相は、専門家会議(座長 脇田隆字・国立感染症研究所長)を廃止し、感染防止と社会経済活動の両立を図る必要があるとして、感染症の専門家以外にも、経済、自治体関係者や、情報発信の専門家らを加え、第二波に備えるとした。特措法に基づき、政権の責任転嫁の装置とも言うべき新たな会議体「新型コロナウイルス感染症対策分科会」なるものを設置すると表明。これだけはなぜかそそくさと実行に移した。

 世界規模で見れば、アメリカ、イギリス・フランス・イタリア・スペイン・ドイツなどEU諸国、ロシア、ブラジルをはじめとする中南米、インド、中東、アフリカなど、依然としてコロナが猛威を振るう国や地域が多く、感染増加ペースは減速どころか、加速していった。

 こうした厳しい現実に目を伏せ、わが国の政財界の主導的上層部は、「経済を回し、新しい日常を取り戻す」を呪文のごとく繰り返し唱えつつ、国民には「新しい生活様式」をと自助努力のみを促し、性懲りもなく刹那的「体験型」消費形態なるものを取り戻し、何が何でも経済を「好転」させようとした。
 「Go To キャンペーン」と称して、「Go To トラベル」、「Go To イート」、「Go To イベント」、「Go To 商店街」などと次々と繰り出し、コロナ以前の市場原理至上主義「拡大経済」、つまり人間の欲望を煽り、際限なく肥大化させ、経済格差、人間の分断と対立を助長する、かつてのあの非人道的で忌まわしい社会・経済システムにとにかく戻したいというのである。そして、その対価としての多大な最終的犠牲は、とどのつまり民衆につけ回すのである。

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長編連載「いのち輝く共生の大地―私たちがめざす未来社会―」プロローグ(その1)

長編連載
いのち輝く共生の大地
―私たちがめざす未来社会―

プロローグ (その1)
 ―身近な過去を振り返り、はるか彼方の「未来」を考える―

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長編連載「いのち輝く共生の大地」
プロローグ(その1)
(PDF:484KB、A4用紙7枚分)

夏の銀河 trim3

意志あるかのように人間どもの隙を突いてきた新型コロナウイルス
 1990年代初頭、ソ連社会主義体制の崩壊を境に、第二次大戦後の世界を規定してきた米ソ二大陣営の対立による冷戦構造が消滅し、アメリカ単独覇権体制が成立することになる。
 しかしそれも束の間、アメリカ超大国の相対的衰退傾向の中、その弛緩に乗ずるかのように、西欧諸国、ロシアといった旧来の伝統的大国に加え、中国など新興大国が入り乱れる地球規模での新たな多元的覇権抗争の時代が幕を開けた。
 今や世界は憎しみと暴力の坩堝(るつぼ)と化し、報復の連鎖はとどまることを知らない。

 資本は今なお飽くなき自己増殖運動を繰り返しながら、新たな市場を求めて世界を蚕食し、ますます巨大化への道を突き進んでいる。
 20世紀70年代に入ると、資本の古典的とも言うべき増殖手法は、利殖家にとっては甚だ迂遠で非効率的と看做され、IT先端技術の発達とも相俟って、手っ取り早くしかも瞬時に、マネーが巨額のマネーを生み出す新たな回路が考案・開発されていく。
 そして今日、いよいよ人間を大地から引き離し、虚構と欺瞞、人間欲望の極限の世界にとことん追い遣る「経済の金融化」とも言うべき新たな恐るべき時代に突入したのである。

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長編連載「いのち輝く共生の大地」の総目次一覧

天文台と北天の星の軌跡trim3(横に細長くトリミング)
天文台と北天の星の軌跡

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長編連載「いのち輝く共生の大地」
≪総目次一覧≫(2025.5.23再修正版)
(PDF:532KB、A4用紙10枚分)

長編連載「いのち輝く共生の大地 ―私たちがめざす未来社会―

≪総目次一覧≫

プロローグ ―身近な過去を振り返り、はるか彼方の「未来」を考える―

夏の銀河(横に細長くトリミング)

(その1)
 意志あるかのように人間どもの隙を突いてきた新型コロナウイルス
 新型コロナウイルスと気候変動の両者を全一体的(ホリスティック)に捉える
 新型コロナウイルスがもたらした社会経済的衝撃、その真相と本質
 突きつけられた近代特有の人間の社会的生存形態「賃金労働者」の脆弱性

(その2)
 迷走する新型コロナウイルス対策
 21世紀未来社会構想の不在、それがもたらす気候変動・パンデミック下の混迷
 “生命系の未来社会論”を探る ―大地と人間の高次再融合
 民衆の新たな生活世界を築く ―わが国の、世界の腐り切った特権的「政治」を乗り超えて
 本長編連載「いのち輝く共生の大地 ―私たちがめざす未来社会―」の主眼

第一部 生命系の未来社会論、その生成と到達
   ―自然界と人間社会を貫く生成・進化の普遍的原理を基軸に―

青空に刷毛で描いたような白い雲(横に細長くトリミング)

第1章 生命系の未来社会論、その具現化の道「菜園家族」社会構想の問題意識

(その1)
 1.21世紀の今、なぜ近代の人間の社会的生存形態「賃金労働者」を問い直すのか
   迫り来る世界的危機のまっただ中で ―過剰の中の貧困
   いのち削り、心病む、終わりなき市場競争
   今では忘れられた、現代のあまりにも凄惨なある事件から考える
   「8050」問題に凝縮され顕在化した日本社会の積年の矛盾
   近代の落とし子「賃金労働者」は、果たして人間の永遠不変の社会的生存形態なのか

(その2)
 2.生命本位史観に立脚し「家族」と「地域」の再生を探る
   いのちの再生産とモノの再生産の「二つの輪」が重なる家族が消えた
   高度経済成長以前のわが国の暮らし ―かつての森と海を結ぶ流域地域圏(エリア)
   森から平野へ移行する暮らしの場
   歪められ修復不能に陥ったこの国のかたち
   「家族」と「地域」衰退のメカニズム ―干からびた細胞
   再生への鍵 ―「家族」と「地域」を基軸に

(その3)
 3.今こそ近代の思考の枠組み(パラダイム)を転換する ―“生命系の未来社会論”の措定―
   未踏の思考領域に活路を探る
   人間の新たな社会的生存形態「菜園家族」が、21世紀社会のかたちを決める
   自然界の生成・進化を貫く「適応・調整」(=「自己組織化」)の原理と人間社会
   自然法則の現れとしての生命
   自然界と人間社会を貫く生成・進化の普遍的原理と21世紀未来社会

第2章 人間と「家族」、その奇跡の歴史の根源に迫る

   「家族」の評価をめぐる歴史的事情
   人間とは、「家族」とは一体何か
   人間の個体発生の過程に生物進化の壮大なドラマが
   母胎の中につくられた絶妙な「自然」
   他の哺乳動物には見られない、人間に特有な「家族」誕生の契機
   「常態化された早産」、そして「家族」による擁護の道の選択
   「家族」がもつ根源的な意義
   「家族」がヒトを人間にした

第3章 資本の自己増殖運動と飽くなき人間欲望の結末こそ、野獣世界への退化

 1.人間に特有な「道具」の発達が人類史を大きく塗り替えた
 2.「家族」はこれからも人間が人間であるために基底的な役割を果たし続ける
 3.特異な発達を遂げたヒトの脳髄 ―“諸刃の剣”とも言うべきその宿命―
   「道具」の発達と生産力の爆発的な発展 ―ヒトの脳髄、大自然界からの皮肉な贈り物
   ヒト特有の原初的「共感能力」(慈しむ心)が人類の未来に果たす可能性

第二部 生命系の未来社会論の前提
   ―その方法論の革新のために―

古城の上にとまったハト(銅版画調・カラー)

第4章 末期重症の資本主義と機能不全に陥った近代経済学
   ―21世紀未来社会論のさらなる深化のために―

   近代を超えて新たな地平へ
   新古典派から抜け出たケインズ理論
   経済の金融化と新自由主義、マネタリズムの登場
   暴走するマネー経済と疲弊する実体経済、なかんずく地域社会
   近代経済学を超えて、「地域生態学」的理念と方法を基軸に21世紀の未来社会論を

第5章 21世紀、私たちがめざす未来社会 ―その理念と方法論の革新―

 1.19世紀未来社会論の到達点と限界
   近代に先立って現れた民衆の自然権的共産主義の先駆的思想
   人類の歴史は民衆の心に根ざす自然権的思潮の終わりのない「否定の否定」の弁証法
   19世紀に到達したマルクスの未来社会論
   今こそ19世紀未来社会論に代わる、私たち自身の草の根の21世紀未来社会論を

 2.21世紀の未来社会論、そのパラダイムと方法論の革新
   21世紀の今日にふさわしい新たな歴史観の探究を
   21世紀未来社会論の核心に「地域生態学」的理念と方法をしっかり据える
   まさにこの探究のプロセスに社会の根深い矛盾と対立、課題解決の葛藤と光が

第三部 生命系の未来社会論 具現化の道
   ―究極の高次自然社会への過程―

青い海に透ける水底の石(横に細長くトリミング)

第6章 「菜園家族」社会構想の基礎 ―革新的「地域生態学」の理念と方法に基づく―

(その1)
 1.21世紀の「菜園家族」社会構想 ―「地域生態学」的理念とその方法を基軸に―
   生産手段の分離から「再結合」の道へ ―「自然への回帰と止揚(レボリューション)」の歴史思想

 2.「菜園家族」社会構想の理念とその歴史的意義
   CFP複合社会の位置づけとその歴史的意義

 3.週休(2+α)日制の「菜園家族」型ワークシェアリング(但し1≦α≦4)
   人間本来の自由な時間を取り戻す
   男女平等と個性豊かな生き方の実現
    「菜園家族」型ワークシェアリングは次代の画期的な社会保障制度創出の前提条件

 4.世界に類例を見ないCFP複合社会 ―史上はじめての試み―
   CFP複合社会の特質

(その2)
 5.森と海を結ぶ流域地域圏(エリア) ―「菜園家族」を育むゆりかご―
   今こそ地域分散・自然循環型の国土構想を

 6.草の根民主主義熟成の土壌、地域協同組織体「なりわいとも」の形成過程
   ―革新的「地域生態学」的アプローチ―

   地域団粒構造の各レベルに現れる「なりわいとも」(アソシエーション)
   「村なりわいとも」の特質と協同の喜び
   一次元から六次元への多重・重層的地域団粒構造の展開と熟成

第7章 「菜園家族の世界」―記憶に甦る原風景から未来へ―

     甦る大地の記憶
      心ひたす未来への予感

 1.ふるさと ―土の匂い、人の温もり―
 2.家族に甦るものづくりの心、ものづくりの技
 3.土が育むもの ―素朴で強靱にして繊細な心―
 4.家族小経営の歴史性と生命力
   ―CFP複合社会展開の鍵を握るセクターFとその未来―

   家族小経営の発展を阻害する歴史的・社会的要因、反転への新たな条件と可能性
   「労」「農」人格一体融合の「菜園家族」とヒトの原初的「共感能力」(慈しむ心)の再建

第8章 「匠商(しょうしょう)家族」と地方中核都市の形成 ―都市と農村の共進化―

 1.非農業基盤の家族小経営 ―「匠商家族」―
   非農業基盤の家族小経営の事例
   日陰に追い遣られた「匠商家族」と中小・零細企業
   巨大企業優先の国の「地域開発」政策
   自然循環型共生をめざす社会変革にとって「菜園家族」と「匠商家族」は車の両輪

  2.「匠商家族」とその地域協同組織体「なりわいとも」(アソシエーション)
   そもそも「地域」にとって都市とは何か
   「匠商家族のなりわいとも」の形成は歴史の必然である
   「なりわいとも」と森と海を結ぶ流域地域圏(エリア)の中核都市の形成
   コミュニティ・バンクの創設とその意義
   地産地消の確立と新たな物流・交通システムの整備

  3.「なりわいとも」の歴史的性格とその意義
   前近代の基盤の上に築く新たな「協同の思想」

第四部 民衆主導の具体的政策
   ―「いのち輝く共生の大地」をめざして―

ひまわり畑(横に細長くトリミング)

第9章 「菜園家族」社会構想の現実世界への具体的アプローチ ―実現可能性を探る―

 1.地域再生の究極の鍵
   まずは、農村・農業の現実を直視することから
    “菜園家族群落”による日本型農業の再生 ―高次の「労」「農」連携への道
   農地とワークの一体的シェアリング ―公的「農地バンク」、その果たす役割
   地方自治体の果たす役割と真の住民自治

 2.21世紀における草の根の変革主体の構築
   労働組合運動の驚くべき衰退、そこから見えてくるもの
   21世紀の労働運動と私たち自身のライフスタイル
    ―「労」「農」人格一体融合の「菜園家族」の新しい風を
   「菜園家族」型ワークシェアリングと21世紀労働運動の革新
   多彩で自由な人間活動の「土づくり」―国民的運動を社会の土台から支える力
   草の根の英知の結集、そして切磋琢磨こそが新たな時代を切り拓く

第10章 気候変動とパンデミックの時代を生きる
 ―避けては通れない社会システムの根源的大転換―

 ――CO排出量削減の営為が即、古い社会(資本主義)自体の胎内で
   次代の新しい芽(「菜園家族」)の創出・育成へと自動的に連動する
   CSSK社会メカニズムの提起――

(その1)
 1.気候変動とパンデミック、そしてウクライナ戦争は、果たして人間社会の進化にとってまことの試練となり得るのか

   世界各地では若者の新しい息吹が、それに引き換えわが国は
   倒錯した偽りの「民主主義」に対峙して、自らの草の根の思索と行動の力量を高める
   21世紀未来社会論の確立こそ、今日の混迷と閉塞の突破口

 2.まずは、今日までに到達した気候変動に関する世界の科学的知見から
   このままでは、なぜ2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロが不可能なのか

 3.今日の地球温暖化対策の限界といよいよ避けては通れない社会システムの根源的大転換
   「経済成長」と「エコ」とのジレンマ
   GX(グリーン・トランスフォーメーション)の陥穽

 4.国際的目標2050年カーボンニュートラル実現完遂への具体的提案
   ―CO排出量削減と社会システムの根源的変革、両者不可分一体のもとに―

   「労」「農」人格一体融合の抗市場免疫に優れた社会的生存形態「菜園家族」の創出は、
    地球温暖化を食い止める究極の鍵
   原発のない脱炭素の自然循環型共生社会(FP複合社会)へ導く究極のCSSKメカニズム
   CSSKメカニズムのもと、CFP複合社会への移行と進展を促す

(その2)
 5.CSSK特定財源による彩り豊かな国土と民衆の生活世界の再建
   CSSK特定財源による人間本位の新たなる公共的事業と地域再生
   地域分散・地域自律型の国土利用と民衆の創意性の発揚

 6.CSSKメカニズムに秘められた近代超克の意外にも高次のポテンシャル
   今日の混迷と閉塞打開の唯一残された道

 7.パンデミックによって露わになったこの国社会の構造的矛盾
   新型コロナウイルスがもたらした社会経済的衝撃、その真相と本質
   パンデミックが浮き彫りにした近代特有の賃金労働者の脆弱性と非人道性

 8.CSSKメカニズムの円滑かつ着実な駆動が21世紀の新しい時代を創る

 9 21世紀、広範な国民運動の新たな土台となる「菜園家族」自然(じねん)ネットワーク
   明けぬ闇夜はない

第11章 「菜園家族」の台頭と資本の自然遡行的分散過程
 ―新たな科学技術体系の生成・進化の可能性―

 1.資本の自己増殖運動と麻痺する原初的「共感能力」(慈しむ心)
   ―人間欲望の際限なき拡大と科学技術の暴走―

   資本の自己増殖運動と科学技術
   資本の従属的地位に転落した科学技術がもたらしたもの
    ―人間の「共感能力」(慈しむ心)の衰退
   需給のコマを絶えず回転させなければ成立しない資本主義の宿命
   経済成長至上主義の破綻 ―GDPの内実を問う
   社会的「共感能力」(慈しむ心)の衰退がもたらす究極の結末

 2.ヒトの原初的「共感能力」(慈しむ心)の復権と新たな時代の可能性
   ―「地域」に築く抗市場免疫のライフスタイル―

   「菜園家族」の創出と資本の自然遡行的分散過程
   C、F、P各セクター間の相互作用の展開過程と異次元の科学技術体系生成の可能性
   異次元の新たな科学技術体系の生成・進化と未来社会 ―自然循環型共生社会
   人間の「共感能力」(慈しむ心)の復権と21世紀の新たな民衆連帯

第12章 「菜園家族」を土台に築く近代超克の先進福祉大国
 ―高次の新たな社会保障制度の探究―

(その1)
 1.原理レベルから考える「自助、共助、公助」
 2.「家族」に固有の機能の喪失とこの国破綻の根源的原因
 3.「家族」に固有の「福祉機能」の復活と「菜園家族」を土台に築く高次社会保障制度

(その2)
 4.近代超克の円熟した先進福祉大国への可能性

 5.円熟した先進福祉大国をめざす民衆主体の新たな国民的運動形成の素地
   「家族」と「地域」の再生は、果たして不可能なのか
   「家族」と「地域」の再生をゆるやかな変化の中で捉える ―諦念から希望へ

 6.「お任せ民主主義」を排し、何よりも自らの主体性の確立を
   ―そこにこそまことの生きる喜びがある―
   身近な郷土の「点検・調査・立案」から“21世紀の未来”が見えてくる

第13章 「菜園家族的平和主義」の構築
 ―いのちの思想を現実の世界へ―

(その1)
   “原爆を許すまじ”
    ― 日本と世界のすべての人々に
     考え、行動する勇気を与えつづけた歌 ―

 1.いのち軽視、いのち侮辱の「戦争俗論」の跳梁跋扈を憂える
   ―卑劣な企み「マッチポンプ」の繰り返し―

   憎しみと暴力の坩堝(るつぼ)と化した世界 ―世界の構造的不条理への反旗
   対米従属路線にしがみつき、なおも自己の延命を企むわが国の権力支配層
   日本国憲法の平和主義、その具現化の確かな道を求めて
    ―「菜園家族的平和主義」の構築

 2.今、断罪されるべきは、権力的為政者の姑息な解釈改憲による長きにわたる既成事実の積み重ねそのものである

   アベノミクス主導の解釈改憲強行の歴史的暴挙
   あらためて日本国憲法を素直に読みたい
   欺瞞のアベノミクス「積極的平和主義」の内実たるや
    「自衛」の名の下に戦った沖縄戦の結末は

(その2)
 3.非同盟・中立の自然循環型共生の暮らしと平和の国づくり
   日本国憲法第九条の精神を生かす新たな提案 ~包括的で豊かな郷土づくり
    ―自衛隊の戦力なき「防災隊」(仮称)への発展的解消
   消滅の危機に立たされている農山村の伝統的消防団
   非戦・平和構築の千里の道も一歩から
   非戦・平和の運動に大地に根ざした新しい風を

(その3)
 4.戦争の本質は国家権力による民衆同士の殺し合いである
   ―どんな理由があろうとも、戦争は人間冒涜の究極の大罪―

   混迷の21世紀世界
   『イワンのばか』、直耕に込められたトルストイの深い思想
   今こそ民衆の創意と連帯による21世紀の未来社会を
   軍国大増税の岐路に立つ日本 ―腐り切ったわが国の政治

(その4)
 5.東アジア地域世界に宿命的に集中胚胎するグローバル危機の震源
   あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える ―朝鮮半島情勢をめぐって
   核兵器禁止条約発効と世界各国民衆の連帯
   権力的為政者同士の「外交」への幻想を捨て、逆流に抗し、民衆自身の主体性の確立を
   戦後80年、もう一度初心にかえり世界の人々に呼びかけよう
   覇権主義を排し、日本国憲法の理念に根ざす小国主義の道を

エピローグ ―高次自然社会への道―
 ~19世紀未来社会論のアウフヘーベン
  その展開のメカニズムと世界史的意義~

プレアデス星団・すばる(横に細長くトリミング)

(その1)
 1.CFP複合社会から自然循環型共生社会(FP複合社会)を経て高次自然社会へ  
  1)CFP複合社会の展開過程とその特質
    肉体労働と精神労働の分離を排し、労働を芸術に高める

  2)未来社会を身近に引き寄せる「セクターC、F、P相互の対立と依存の展開過程」

  3)形骸化した民主主義の現状と「生産手段との再結合」

  4)より高次のFP複合社会における生産手段の所有形態をめぐって
   克服したい研究姿勢の弱点

 2.人類史を貫く「否定の否定」の弁証法
   大自然界の生成・進化を律する「適応・調整」の原理(=「自己組織化」)を
    21世紀未来社会論の基軸にしっかり据える
   自然への回帰と止揚(レボリューション)、これこそが民衆の本源的な歴史思想である
   自然観と社会観の分離を排し、両者合一の思想を社会変革のすべての基礎におく

 3.混迷の時代だからこそ見失ってはならない未来社会への展望
   ―避けては通れない近代(資本主義の時代)の桎梏からの解放
   21世紀未来社会論の核心 ―自然との再融合、原初的「共感能力」(慈しむ心)の再建

(その2)
 4.夜明けを告げる伝統と革新の「東アジア世界」
   ――今やわが国のみならず、東アジアの民衆にとって
     自己の主体性の確立は、避けられない共通の急務となっている――

    現代中国の女性作家・梁鴻(リアン・ホン)の作品が投げかけるもの

  1)東アジアの民衆にとって決して避けては通れない共通の課題
    思考の根源的転換に立てないわが国民の限界、その反映としての「政治」的腐敗の進行
    先進工業国および超大国の「拡大経済」下で苦しむ世界各地の民衆
    欲望むき出しの多元的覇権抗争に対峙する、東アジア民衆のまことの連帯とその生活世界

  2)日本国憲法のもとではじめて甦る「未発の可能性」としての小国主義
    私たちは今、何からはじめ何を成すべきか

  3)世界に誇る日本国憲法の理念こそ、東アジア民衆連帯の要(かなめ)

 5.夜明けの歌

長編連載
「いのち輝く共生の大地 ―私たちがめざす未来社会―」の総括にかえて

  ◆長編連載の核心的根幹◆

 ― 長編連載の≪総括にかえて≫ ―
  近代(資本主義の時代)を超克する高次国民運動への根源的転換に向けて

ポピーの花畑(横に細長くトリミング)

(1)民衆の生活世界を自らの足元から築く
   ―腐り切ったわが国の「政治」を乗り越えて―

(2)21世紀こそ草の根の変革主体の構築を
   ―まことの民主主義の復権と「地域」と「労働」の再生―

   「お任せ民主主義」を社会の根っこから問い直す
   身近な語らいの場から、未来への瑞々しい構想力が漲(みなぎ)

(3)労働組合運動の驚くべき衰退、そこから見えてくるもの

(4)21世紀の労働運動と私たち自身のライフスタイル ―「菜園家族」の新しい風を―

(5)「菜園家族」型ワークシェアリングと21世紀労働運動の革新

(6)多彩で自由な人間活動の「土づくり」
   ―次代への長期展望に立った国民的運動への根源的大転換に向けて―

(7)「お任せ民主主義」を排し、何よりも自らの主体性の確立を
   ―そこにこそ人間としてのまことの生きる喜びがある―

(8)身近な郷土の「点検・調査・立案」の連続らせん円環運動から“21世紀の未来”が見えてくる

――― ◇ ◇ ―――

2024年7月26日 初回掲載
2024年8月24日 一部修正
2025年5月23日 一部再修正

里山研究庵Nomad
小貫雅男・伊藤恵子

〒522-0321 滋賀県犬上郡多賀町大君ヶ畑(おじがはた)452番地
里山研究庵Nomad
TEL&FAX:0749-47-1920
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新・長編連載のお知らせ

≪新・長編連載のお知らせ≫

 若干の準備期間をおいた後、本年8月2日(金)(予定)より、「いのち輝く共生の大地 ―私たちがめざす未来社会―(仮題)と題して、新・長編連載を開始します。
 どうぞ引き続きご覧ください。

青空に白い雲(横長)

新・長編連載の主旨

米中露「三超大国」を基軸に
先進資本主義諸国入り乱れての
醜い多元的覇権抗争の時代。

  国民主権を僭称する
  一握りの政治権力者は
  分断と対立と憎しみを煽り
  民衆同士の凄惨な殺し合いを強制する。

今や世界は生命を蔑ろにして恥じない
倫理敗北の時代に突入している。

  今こそ
  自然観と社会観の分離を排し
  大自然界の生成・進化を貫く
  「適応・調整」(=「自己組織化」)の原理を
  両者統一の普遍的原理に止揚し
  社会変革のすべての基礎におく。

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連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪5≫

連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪5≫

今や猶予なき喫緊の国民的課題
「菜園家族的平和主義」の構築
―いのちの思想を現実の世界へ―

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連載 “高次自然社会への道” 終了にあたって≪5≫
「菜園家族的平和主義」の構築 ③
(PDF:657KB、A4用紙12枚分)

いて座 散光星雲

日米軍事同盟のもと
いつまでもアメリカの権力に追従し
東アジアの民衆に背を向け
この地域世界に
撹乱をもたらしている場合ではないのである。
 今こそ
 自らの「菜園家族的平和主義」の理念を高く掲げ
 この道の選択を
 いよいよ決断する時に来ているのではないか。

4 東アジア地域世界に宿命的に集中胚胎するグローバル危機の震源

あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える ―朝鮮半島情勢をめぐって
 これまで超大国アメリカをはじめ、日本など先進資本主義諸国は、きまって仲間同士徒党を組み、「テロとの戦い」とか「核不拡散」とかを口実に、特定の国を仮想敵国に仕立て、対立と敵愾心を煽ってきた。
 なかんずく極東においては、長きにわたって、米韓合同軍事演習が大々的に展開されてきた。と同時に、アメリカとそれに追従する日本の権力的為政者は、口を揃えて武力威嚇の本音とその本質を眩(くら)ます欺瞞の常套句「抑止力」とか「対話と圧力」などと呪文のように繰り返し、自らは日米軍事同盟のもと、日本国憲法第九条をかなぐり捨て、軍事力を際限なく強化していく。日米合同軍事訓練を強行し、果てには「自衛のため」だと、敵基地先制攻撃をも辞さないと威嚇する。

威嚇する多頭のドラゴン(銅版画調・モノクロ)

 緊張を高めてきたのは、果たして北朝鮮の側だけなのか。あるいは、中国側だけなのか。
 わが国における情報は、あまりにも一方的で、片寄りすぎているのではないか。
 軍部主導の大本営発表を鵜呑みに、国民こぞって大戦へとのめり込んでいったかつての記憶が、今鮮やかに甦ってくる。

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連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪4≫

連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪4≫

今や猶予なき喫緊の国民的課題
「菜園家族的平和主義」の構築
―いのちの思想を現実の世界へ―

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連載 “高次自然社会への道” 終了にあたって≪4≫
「菜園家族的平和主義」の構築 ②
(PDF:460KB、A4用紙7枚分)

緑色の鹿

どんな理由があろうとも
戦争には決して組しない。
これが
あまりにも凄惨な犠牲の末に
やっと辿り着いた
私たちの結論であり
未来への希望の光ではなかったのか。

3 非同盟・中立の自然循環型共生の暮らしと平和の国づくり

 嘆かわしいことに、今日の世界で起きている事態は、巨額の軍事費を費やし、最新の科学技術の粋を凝らしてつくり上げた、政・官・財・軍・学の巨大な国家的暴力機構から繰り出す超大国の恐るべき軍事力と、それにひきかえ、自己のいのちと他者のいのちを犠牲にすることによってしか、理不尽な抑圧と収奪に対する怒りを表し、解決する術を見出すことができないところにまで追い詰められた「弱者の暴力」との連鎖なのである。

 かつてガンジーが、インドの多くの民衆とともに「弱者」の側から示した精神の高みからすれば、大国の圧倒的に強大な軍事力、すなわち暴力によって「弱者の暴力」を制圧、殲滅し、暴力の連鎖をとどめようとすることが、いかに愚かで恥ずべきことなのかをまず自覚すべきである。

 今日における集団的自衛権の行使とは、わが国がまさにこの「弱者」と「強者」の暴力の連鎖の一方の側に加わり、世界の圧倒的多数を占める「弱者」を敵に回し、利害や権益を共有する超大国、そして諸大国とともに、「自衛」と称して「強者の暴力」に加担するということなのではないのか。これでは暴力の連鎖をとどめるどころか、ますます拡大させていく。

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連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪3≫

連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪3≫

今や猶予なき喫緊の国民的課題
「菜園家族的平和主義」の構築
―いのちの思想を現実の世界へ―

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連載 “高次自然社会への道” 終了にあたって≪3≫
「菜園家族的平和主義」の構築 ①
(PDF:528KB、A4用紙9枚分)

アザラシ

人は誰しも
決して避けることのできない
死という宿命を背負いながらも
懸命に生きている。
 そもそも人間とは
 不憫としか言いようのない
 不確かな存在ではなかったのか。
だからこそなおのこと
 人は
 同じ悲哀を共有する同胞(きょうだい)として
 せめても他者に
 とことん寛容でありたいと
 願うのである。

今や常態化した
権力者による
「マッチポンプ」式の卑劣な応酬。
 だが、これだけは決して忘れてはならない
 戦争とは、結局、どんな理由があろうとも
 民衆に
 民衆同士の殺し合いを強いる
 国家権力による
 極悪非道の最大の犯罪そのものなのだ。

1 いのち軽視、いのち侮辱の「戦争俗論」の跳梁跋扈を憂える
 ―卑劣な企み「マッチポンプ」の繰り返し―

憎しみと暴力の坩堝(るつぼ)と化した世界 ―世界の構造的不条理への反旗
 今から11年前の2013年1月16日、はるか地の果てアルジェリアのサハラ砂漠の天然ガス施設で突如発生した人質事件は、わずか数日のうちに、先進資本主義大国および現地政府軍の強引な武力制圧によって、凄惨な結末に終わった。

 こうした中、同年1月28日、安倍晋三首相(当時)は、衆参両院の本会議で第二次安倍内閣発足後、初めての所信表明演説を行った。
 演説の冒頭、アルジェリア人質事件に触れ、「世界の最前線で活躍する、何の罪もない日本人が犠牲となったことは、痛恨の極みだ」と強調。「卑劣なテロ行為は、決して許されるものではなく、断固として非難する」とし、「国際社会と連携し、テロと闘い続ける」と声高に叫び胸を張った。

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連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪2≫

連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪2≫

今や猶予なき喫緊の国民的課題
「菜園家族」を土台に築く近代超克の先進福祉大国
―高次の新たな社会保障制度の探究―

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連載 “高次自然社会への道” 終了にあたって≪2≫
「菜園家族」を土台に築く近代超克の先進福祉大国 ②
(PDF:615KB、A4用紙12枚分)

青空に浮かぶ雲(横長)

4 近代超克の円熟した先進福祉大国への可能性

 社会保障の財源としての税については、これまた社会のあり方やその性格が変われば、当然のことながら変化していく。
 税は「富の再分配」の装置でもある。支配的な「富の財源」が土地であれば地租が、そして資本主義工業社会であれば、第一次産業や企業での生産労働、そして企業の営業活動が「富の源泉」となり、所得税、法人税が税収の主要部分を占める。そして消費が社会の全面に現れてくると、消費税が注目されてくる。さらに「ストック」が顕在化してくると、環境ないしは自然という究極の「富の源泉」に目が向けられてくる。固定資産税や環境税である。

 このように考えてくると、「労」「農」一体融合の新たな人間の社会的生存形態、「菜園家族」を基調とするCFP複合社会においては、税制のあり方は、この社会の客観的性格および目指すべき理念に基づいて、「干からびた細胞」同然の賃金労働者を基盤に成り立つ資本主義社会とは、根本的に違ってくるのは当然であろう。
 CFP複合社会の資本主義セクターC内の企業への合理的かつ適切な課税、企業の莫大な内部留保への課税強化、株式・金融取引への大幅な累進課税等々によって、財源は飛躍的に強化・改善されていくであろう。

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連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪1≫

連載“高次自然社会への道” 終了にあたって≪1≫

今や猶予なき喫緊の国民的課題
「菜園家族」を土台に築く近代超克の先進福祉大国
―高次の新たな社会保障制度の探究―

◆ こちらからダウンロードできます。
連載 “高次自然社会への道” 終了にあたって≪1≫
「菜園家族」を土台に築く近代超克の先進福祉大国 ①
(PDF:544KB、A4用紙8枚分)

北欧地域の俯瞰地図

 本来、社会保障制度は社会的弱者に対してこそ、しっかりとした支えになるべきであるのに、わが国の現状はそうはなっていない。その実態は、あまりにも無慈悲で冷酷である。
 しかも現行の制度は、不完全な上に、とりわけ年金、医療、介護、育児、教育は、なぜか財政破綻に瀕している。安心して生涯を全うできないのではないかという将来不安や不満が、常に国民の中に渦巻いている。
 そもそも社会保障制度とは原理的に一体何であり、どうあるべきなのか。そもそも論から考えるためにも、大切なことなので、まずこのことをおさえることからはじめたい。

1 原理レベルから考える「自助、共助、公助」

 今日私たちは残念ながら、人類が自然権の承認から出発し、数世紀にわたって鋭意かちとってきた、1848年のフランスにおける2月革命に象徴される理念、自由・平等・友愛の精神からは、はるかに遠いところにまで後退したと言わざるをえない。

 不思議なことに、近年、特に為政者サイドからは、「自立と共生」とか、「自助、共助、公助」という言葉がとみに使われるようになってきた。
 「自立と共生」とは、人類が長きにわたる苦難の歴史の末に到達した、重くて崇高な理念である自由・平等・友愛から導き出される概念であり、その凝縮され、集約された表現であると言ってもいい。
 それは、人類の崇高な目標であるとともに、突き詰めていけば、そこには「個」と「共生」という二律背反のジレンマが常に内在していることに気づく。

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連載 “高次自然社会への道” のむすびにかえて

連載 “高次自然社会への道”
―自然との再融合、原初的「共感能力」(慈しむ心)再建の可能性―
≪むすびにかえて≫

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連載 “高次自然社会への道” の
≪むすびにかえて≫
(PDF:354KB、A4用紙4枚分)

パンデミックの闇のさなか
分断を乗り越え
どよめき湧き起こる
共感の熱き思い。
 そこに
 人類始原の原初的「共感能力」再建の
 新たな時代の可能性を見る。

星々が広がる青い宇宙

 今から3年前の新型コロナウイルス・パンデミックのさなか、2021年元旦の夜、久しぶりにNHK教育テレビ放映のウィーン・フィル ニューイヤーコンサートに聴き入る。
 無観客のウィーン大ホールでの巨匠リッカルド・ムーティの円熟したタクトと、そこから奏でるエンディング「美しく青きドナウ」のゆるやかな音響に、なぜか今年は格別の思いに引き込まれていく。
 オーストリアの人々にとって、「美しく青きドナウ」は、第二の国歌であるという。
 指揮者マエストロは、締め括りのあいさつの言葉をこう結んだ。

 私たちは
 人を殺す武器ではなく
 人々を癒やし、喜びを与える
 花を持っている。
   分断された人々に
   明日への希望と勇気を与え
   一つにする
   花を持っている。

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