連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」第2章2節
新企画連載
希望の明日へ
―個別具体の中のリアルな真実―
第2章 人間復活の「菜園家族」構想
2 「菜園家族」構想とCFP複合社会
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連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」
第2章 人間復活の「菜園家族」構想
2 「菜園家族」構想とCFP複合社会
(PDF:562KB、A4用紙11枚分)
2 「菜園家族」構想とCFP複合社会
週休(2+α)日制のワークシェアリングによる三世代「菜園家族」構想
それでは「菜園家族」とは、一体いかなるものであるかを具体的に見ていきたいと思います。
市場原理至上主義の社会にあって、市場競争の荒波に耐えて、家族がまともに生きていくには、まず、生きるために必要なものは大地から直接、できるだけ自分たちの手で作ることを基本に据えなければなりません。
それによって、家計に占める現金支出の割合をできるだけ小さくおさえ、家計の賃金への依存度を最小限にして、家族が市場から受ける作用を可能なかぎり小さくするのです。いかにも素朴で、単純な方法のようですが、これ以外に、家族が市場競争に翻弄されることから逃れ、自由になる術(すべ)はありません。
ここで提起する“週休(2+α)日制のワークシェアリングによる両親・子ども・祖父母三世代「菜園家族」”の構想(但し1≦α≦4)は、今日、危機的状況に陥っている家族の再生を基本目標にしています。20世紀の市場競争のなかで、みじめなまでに貶められた人間の尊厳を、21世紀になんとか取り戻したい。「菜園家族」構想は、この長期目標実現のために、新しい社会の枠組みとして提起しているものです。
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