“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その1―

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―その1―

 「家族」評価の歴史的経緯をめぐって

◆ こちらからダウンロードできます。
要諦再読 ―その1―
“「家族」評価の歴史的経緯をめぐって”
(PDF:372KB、A4用紙5枚分)

フクロウ(銅版画調)

年頭に岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」が
今、国会でにわかに取り沙汰されている。
しかし、根源的視点が抜け落ちたまま
議論が進行していると言わざるを得ない。

 シリーズ“21世紀の未来社会”(全13章)の
 第四章「人間そして家族、その奇跡の歴史の根源に迫る」
 https://www.satoken-nomad.com/archives/1924
 を基軸に、読者のみなさんとともに
 もう一度、考えを深めてみたいと思う。

これまで「家族」については
歴史的に実にさまざまな評価が
なされてきた経緯がある。
 特に近代に入ってもその否定的評価は根強く
 さまざまな問題を引き起こしている。
 旧統一教会や自民党に根強い
 古色蒼然たる家父長的家族観なども
 その典型と言えよう。

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“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読のスタートにあたって

“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
要諦再読 ―スタートにあたって―

  民衆の生活世界を築く
―腐り切ったわが国の「政治」を超えて―

◆ こちらからダウンロードできます。
要諦再読 ―スタートにあたって―
“民衆の生活世界を築く”
(PDF:379KB、A4用紙4枚分)

森と夜空

21世紀における
資本主義超克の
人間復活のレボリューション。
 根なし草同然の賃金労働者と
 生産手段との「再結合」による
 抗市場免疫の「菜園家族」を基軸に展開する
 民衆の生活世界の構築。
  菜園家族レボリューション。

広大無窮の自然界を母胎に
生成・進化を遂げてきた人間社会。

 自然界と人間社会両者を貫く生成・進化の
 元来あるべき「適応・調整」(「自己組織化」)※1 の普遍的原理の
 決定的乖離の行き着く先。

それは、人間社会が大自然界のただ中にありながら
あたかも悪性の癌細胞の如く
増殖と転移を限りなく繰り返し
人間どもの飽くなき欲望の赴くままに
生命の惑星、地球を丸ごと
容赦なく蝕み尽くしていく
宿命的とも言うべき結末なのだ。

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軍国大増税の岐路に立つ日本 ―腐り切ったわが国の政治―

◆ こちらからダウンロードできます。
“軍国大増税の岐路に立つ日本”
(PDF:519KB、A4用紙9枚分)

オリオン座大星雲

ウクライナ戦争
台湾有事を口実に
わが国の根本規範をかなぐり捨て
軍国日本、戦争の道へと
超大国アメリカ追従の大合唱。

 1月23日からはじまる
 「軍拡大増税」「軍拡国債」の通常国会。
重大な岐路に立たされている今こそ
新たな決意のもと
一人ひとりがそれぞれの創意性を発揮し
何らかの行動をすべき時に来ているのではないでしょうか。
 この決意と行動如何に
 私たちの未来がかかっていると言っても過言ではありません。

元旦に、当ホームページに公開した
拙文「迎春 ―2023年 新年のごあいさつ」を補強し
“軍国大増税の岐路に立つ日本
―腐り切ったわが国の政治―
と改題
あらためてここにPDFファイルを掲載します。

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新年のごあいさつ2023

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“迎春 ―2023年 新年のごあいさつ”
(PDF:527KB、A4用紙10枚分)

夜空と朝焼け

迎 春 ―2023年 新年のごあいさつ

打ち重なる
パンデミック、気候危機、ウクライナ戦争
苦難の峠を越え
前方に幽かに開ける未来への道筋。
 そんな明るい兆しの年であってほしいと
 願わずにはいられません。

昨年9月末から3ヵ月にわたり連載したシリーズ
“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―(全13章)
これを機縁に
これからも引き続き
切磋琢磨の素晴らしい交流の場になるよう
みなさんとともに心がけていきたいと思います。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”≪あとがきにかえて≫

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の≪あとがきにかえて≫を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”≪あとがきにかえて≫
(PDF:194KB、A4用紙1枚分)

舞い落ちる雪

≪あとがきにかえて≫

  雪は降る
 深山の里の
 小さき願いさえ
 失せ果てて
 湖面(みなも)に消えゆく
 音もなく

 かくも冷酷非道の
「政治」なれば
 時代は遥か彼方に
 青き世界を求め
 彷徨(さまよ)い続ける

 これでシリーズ『21世紀の未来社会』(全13章)は終わります。
 里山研究庵Nomadホームページに掲載した本シリーズ各章のPDFファイルは、いつでもアクセスできるはずです。落ち着いた時、あるいは迷いに沈んだ時に、静かに読み返していただければと思います。
 いつか読者のみなさんとともに語り合える日が来ることを願っています。

2022年12月20日
琵琶湖畔鈴鹿山中、里山研究庵Nomadにて
小貫雅男・伊藤恵子

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”≪エピローグ≫

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の≪エピローグ≫を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”≪エピローグ≫
(PDF:389KB、A4用紙4枚分)

朝景

≪エピローグ≫
 わが国の混迷と閉塞打開への発端 ―大学の荒廃と再生
 夜明けの歌

読者のみなさんからのご感想などをお待ちしています。

       ――― ◇ ◇ ―――

この新企画スタートにあたっての筆者からの≪メッセージ≫と、本シリーズ(全13章)の≪目次一覧≫は、下記リンクのページをご覧ください。
https://www.satoken-nomad.com/archives/1823

2022年12月10日
里山研究庵Nomad
小貫雅男・伊藤恵子

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”第十三章

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の第十三章「夜明けを告げる伝統と革新の『東アジア世界』」を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”第十三章
(PDF:694KB、A4用紙10枚分)

いて座 散光星雲

第十三章 夜明けを告げる伝統と革新の「東アジア世界」
  ――今やわが国のみならず東アジアの民衆にとって
    自己の主体性の確立は、避けては通れない共通の急務――

   現代中国の女性作家・梁鴻(リアン・ホン)の作品が投げかけるもの

 1 東アジアの民衆にとって決して避けては通れない共通の課題
   欲望の多元的覇権抗争に対峙する東アジア民衆のまことの連帯と生活世界

 2 日本国憲法のもとではじめて甦る「未発の可能性」としての小国主義

 3 世界に誇る日本国憲法の理念こそ、東アジア民衆連帯の要

読者のみなさんからのご感想などをお待ちしています。

       ――― ◇ ◇ ―――

この新企画スタートにあたっての筆者からの≪メッセージ≫と、本シリーズ(全13章)の≪目次一覧≫は、下記リンクのページをご覧ください。
https://www.satoken-nomad.com/archives/1823

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”第十二章

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の第十二章「高次自然社会への道 ―本書の概括にかえて―を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”第十二章
(PDF:657KB、A4用紙13枚分)

天文台と北天の星の軌跡

第十二章 高次自然社会への道 ―本書の概括にかえて―

  19世紀未来社会論のアウフヘーベン
  止揚・熟成・・・そして根源からの大転換
     「菜園家族」基調のCFP複合社会を経て
    人間復活の高次自然社会へ
  世界に誇る日本国憲法具現化の究極の道

 1 CFP複合社会から自然循環型共生社会(FP複合社会)を経て高次自然社会へ
   CFP複合社会の展開過程とその特質 ―究極において労働を芸術に高める
   未来社会を身近に引き寄せる「セクターC、F、P相互の対立と依存の展開過程」
   形骸化した民主主義の現状と「生産手段の再結合」
   より高次のFP複合社会における生産手段の所有形態をめぐって
   克服したい研究姿勢の弱点

 2 人類史を貫く「否定の否定」の弁証法
   人間社会の生成・進化を律する原理を自然界の「適応・調整」の原理(=自己組織化)に戻す
   自然への回帰と止揚(レボリューション)、これこそが民衆の本源的な歴史思想である
   自然観と社会観の分離を排し、両者合一の思想を社会変革のすべての基礎におく
   混迷の時代だからこそ見失ってはならない未来社会への展望、そしてゆるぎない確信

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”第十一章

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の第十一章「『菜園家族的平和主義』の構築 ―いのちの思想を現実の世界へ―を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”第十一章
(PDF:800KB、A4用紙16枚分)

火星と銀河

第十一章 「菜園家族的平和主義」の構築
 ―いのちの思想を現実の世界へ―

 1 いのち軽視、いのち侮辱の「戦争俗論」の跳梁跋扈を憂える
   ―卑劣な企み「マッチポンプ」の繰り返し―
   憎しみと暴力の坩堝(るつぼ)と化した世界 ―世界の構造的不条理への反旗
   日本国憲法の平和主義、その具現化の確かな道を求めて ―「菜園家族的平和主義」の構築

 2 今断罪されるべきは、長きにわたる姑息な解釈改憲による既成事実の積み重ねそのもの
   アベノミクス主導の解釈改憲強行の歴史的暴挙
   あらためて日本国憲法を素直に読みたい
   アベノミクス「積極的平和主義」の内実たるや
   「自衛」の名の下に戦った沖縄戦の結末は

 3 非同盟・中立の自然循環型共生の暮らしと平和の国づくり
   憲法第九条の精神を生かす新たな提案 ―自衛隊の戦力なき「防災隊」(仮称)への発展的解消
   非戦・平和構築の千里の道も一歩から
   非戦・平和の運動に大地に根ざした新しい風を

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新企画シリーズ“21世紀の未来社会”第十章

 新企画シリーズ“21世紀の未来社会 ―世界的複合危機、混迷の時代を生きる―”(全13章、小貫雅男・伊藤恵子)の第十章「『菜園家族』を土台に築く近代超克の円熟した先進福祉大国 ―高次の新たな社会保障制度を探る―を掲載します。

◆ こちらからダウンロードできます。
“21世紀の未来社会”第十章
(PDF:716KB、A4用紙14枚分)

ポピーの花畑

第十章 「菜園家族」を土台に築く近代超克の円熟した先進福祉大国
 ―高次の新たな社会保障制度を探る―

 1 原理レベルから考える「自助、共助、公助」
 2 「家族」に固有の機能の喪失とこの国破綻の根源的原因
 3 「家族」に固有の福祉機能の復活と「菜園家族」を土台に築く高次社会保障制度
 4 近代超克の円熟した先進福祉大国への可能性
 5 円熟した先進福祉大国をめざす新たな国民運動形成の素地
   「家族」と「地域」の再生は、果たして不可能なのか
   「家族」と「地域」の再生をゆるやかな変化の中で捉える ―諦念から希望へ
   「お任せ民主主義」を排し、何よりも自らの主体性の確立を ―そこにこそ生きる喜びがある

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