
“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その27―
“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
◆要諦再読◆ ―その27
―
生命系の未来社会論具現化の道 <11>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―
「菜園家族的平和主義」の構築 ③
―いのちの思想を現実の世界へ―
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要諦再読 ―その27―
“「菜園家族的平和主義」の構築 ③”
(PDF:646KB、A4用紙11枚分)
日米軍事同盟のもと
いつまでもアメリカの権力に追従し
東アジアの民衆に背を向け
この地域世界に
撹乱をもたらしている場合ではないのである。
今こそ
自らの「菜園家族的平和主義」の理念を高く掲げ
この道の選択を
いよいよ決断する時に来ているのではないか。
4 東アジア世界を視座に未来へ
あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える ―朝鮮半島情勢をめぐって
これまで超大国アメリカをはじめ、日本など先進資本主義諸国は、きまって仲間同士徒党を組み、「テロとの戦い」とか「核不拡散」とかを口実に、特定の国を仮想敵国に仕立て、対立と敵愾心を煽ってきた。
なかんずく極東においては、長きにわたって、米韓合同軍事演習が大々的に展開されてきた。と同時に、アメリカとそれに追従する日本の権力的為政者は、口を揃えて武力威嚇の本音とその本質を眩(くら)ます欺瞞の常套句「抑止力」とか「対話と圧力」などと呪文のように繰り返し、自らは日米軍事同盟のもと、日本国憲法第九条をかなぐり捨て、軍事力を際限なく強化していく。日米合同軍事訓練を強行し、果てには「自衛のため」だと、敵基地先制攻撃をも辞さないと威嚇する。
緊張を高めてきたのは、果たして北朝鮮の側だけなのか。あるいは、中国側だけなのか。
わが国における情報は、あまりにも一方的で、片寄りすぎているのではないか。
軍部主導の大本営発表を鵜呑みに、国民こぞって大戦へとのめり込んでいったかつての記憶が、今鮮やかに甦ってくる。