改訂版「お任せ民主主義」の終焉 ―近代の超克と主体性構築の時代へ―

このたび、2015年1月25日に初掲載した小論 「お任せ民主主義」の終焉 ―近代の超克と主体性構築の時代へ― (小貫雅男・伊藤恵子)を3月2日付で改訂しました。
今回の改訂版では、後編 その5 「菜園家族」的平和主義の構築 ― 千里の道も一歩から を加筆し、「積極的平和主義」の名のもとに、いよいよ軍事化へと急傾斜していく今日の流れに対峙して、非戦・平和構築の新たな提案も行っています。

年明け早々、パリ新聞社襲撃事件、「イスラム国」人質事件が立て続けに起こり、世界はいよいよ混迷の度を深めています。
こうした中、アベノミクスの「成長戦略」、「地方創生」など、旧態依然たる上から目線の政策が次々と押しつけられてきます。地域や労働の現場に生きる人々の立場に立った、かつ21世紀日本のめざすべき方向を見据えた全一体的な研究と実践、それに基づく未来への展望とそこに至る具体的な道筋の探究が今ほどもとめられている時もありません。
戦後70年の節目にあたり、重大な岐路に立たされている今こそ、どこかで誰かによって自らの運命が決められてしまう「お任せ民主主義」を克服し、自らの頭で自らの道を主体的に考え行動する、そんな主権在民のあるべき姿を取り戻したい・・・。こうした思いから、今回の改訂版はまとめられています。
ご関心のある方は、ぜひご一読ください。

◆ こちらから全文をダウンロードできます。
改訂版「お任せ民主主義」の終焉―近代の超克と主体性構築の時代へ―
(2015年3月2日付、PDF:1,221KB、A4用紙43枚分)

本改訂版の構成は下記の通りです。

改訂版の構成 ―

まえがき ― 混沌から「自然(じねん)」の世界へ ―

前編 近代超克への構想 ―「菜園家族」基調の自然循環型共生社会への道
はじめに ― 今なぜ近代の超克なのか
Ⅰ ここであらためて私たち自身の現実を簡潔に確認しておきたい
Ⅱ 「菜園家族」構想の問題意識と要諦
Ⅲ 21世紀の未来社会論に欠かせない「地域研究」の理念と方法
Ⅳ 近代を超克する「菜園家族」基調の自然循環型共生社会への道(B型発展の道)
むすびにかえて ― 前編のおわりに

後編 自然循環型共生社会へのアプローチ ― 幾つかの具体的提案
―「菜園家族」基調の抗市場免疫の自律的世界へ ―

はじめに ― 今もとめられている理想への具体的道筋の探究
その1 原発のない低炭素社会への道、その究極のメカニズム
その2 戦後70年の節目に、地域社会の本当の実態把握を ― 新たなる未来の明日のために
その3 「菜園家族」じねんネットワーク(SJnet)の構築、その多彩で豊かな展開
その4 「菜園家族」じねんシンクタンク(SJTT)の創設にむけて
その5 「菜園家族」的平和主義の構築 ― 千里の道も一歩から (2015年3月2日加筆)

あとがき ― 自然(じねん)の思想を研究と実践の世界へ ―