
“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の要諦再読―その20―
“シリーズ21世紀の未来社会(全13章)”の
◆要諦再読◆ ―その20
―
生命系の未来社会論具現化の道 <4>
―自然界の生命進化の奥深い秩序に連動し、展開―
労働運動に「菜園家族」の新しい風を
―労農一体的人格融合による
人間の新たな社会的生存形態創出の時代へ―
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要諦再読 ―その20―
“労働運動に「菜園家族」の新しい風を”
(PDF:624KB、A4用紙11枚分)
1 21世紀の労働運動と私たち自身のライフスタイル
身近な試練を厭わず目を明日の広い世界へ
週休(2+α)日制のワークシェアリングによる「菜園家族」社会構想は、いわゆる主流派労働組合の連合(日本労働組合総連合会)などに象徴されるように、労働者の代表を僭称する職業化された一部労組幹部によって長きにわたって牛耳られ、沈滞と後退を余儀なくされてきたわが国の労働運動に、根本からその変革を迫っていくものになるであろう。
既成の労働運動が惰性に流れ、従来型の賃上げ要求の狭い枠組みに閉じ込められ、労働運動そのものが衰退へと陥っていく中にあって、この新たな社会構想の実現をめざす運動は、週休(2+α)日制の「菜園家族」型ワークシェアリング(但し1≦α≦4)によって、農民と賃金労働者という、いわば前近代と近代の人格的融合による、労農一体的な21世紀の新たな人間の社会的生存形態、すなわち「菜園家族」を創出していくその性格上、必然的にこれまでの労働運動には見られなかった新たな局面を切り拓いていくことになろう。
それは、自ずから近代を社会の根底から超克するまさに新しい働き方、新しいライフスタイルの創出へと向かわざるを得ないものであり、そこに「正規」「非正規」の分断、男女の分断、世代間対立、そして都市と農村の垣根を乗り越えた、これまでには見られなかった、それこそ時代を画する多彩で個性豊かな広範な国民的運動へと展開していく可能性が秘められている。
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